ライブ時の音環境 (第6号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

ここのところ、ミュージシャンに関する耳の問題について
取り上げてきました。また、「音響外傷」、「騒音性難聴」
等についても知りました。

音響外傷、騒音性難聴について、おさらいした方は
こちらへどうぞ!

■本日は、「耳をライブでの大きな音から守る」という視点から、

日常的に耳にする音が、どれくらいの大きさで
皆さんの耳に、さらされているかについて
お話をしていこうと思います。

■実際、大きな音は、耳に良くないということは

頭では、わかるとはいえ、どのような音が
どれくらい大きいかということになると
わかりにくいものです。

特に、日常的に耳にしているものについては
大きな音に実際はさらされていても
意識には上がってこないものです。

■しかし、意識に上がってこないからといって

耳への負担が低くなっているかと言えば
そうではなく、やはり負担は続いている形となります。
ですので、一度、客観的な視点から
あなたの耳にさらされている音の環境を考えなおして見ることも
良いかと思います。

■先日、日常的に耳にしている音の大きさを

簡単に示している表などないか
いろいろ探してみました。

中でも、わかり易かったのが

岡山市環境白書(平成23年度版)
で紹介されている「騒音の大きさの例」です。

表を抜粋してみました。

耳栓ブログ|ライブの騒音大きさ
岡山市環境白書(平成23年度)からの抜粋です

こちらには、かなり噛み砕いたかたちで
日常的に耳にする音の大きさを
説明しています。

■音の大きさは、ご存じの方も多いかもしれませんが

dB(デシベル)で表します。
表に示してある音を幾つか取り上げてみると

普通の会話で・・・60デシベル
図書館で  ・・・40デシベル
置き時計の秒針・・20デシベル

それに対して、

ロックコンサート・・110デシベル
です。

■いままでに、エリック・クラプトンが・・・スティングが・・・、
フィル・コリンズが・・・と

多くのミュージシャンが耳の問題を抱えているという記事を
書いてきましたが(興味がある方は・・・こちら)

エリック・クラプトン
ロジャー・ダルトリー
スティング
フィル・コリンズ

確かに、こうやって比較してみると
110デシベルの音に、常にさらされている状況では
無防備であれば、耳の調子も悪くなってしまうことも
わかるような気がします。

■実際には、例に上げてある音の大きさは参考値で、
実際には、その場合、場合によって
大きさが違ってきます。

例えば、ロックコンサートで・・・110デシベル
ということですが、

パンクやメタルでは、もっと数値が高いでしょう(?)。
これも、それぞれのバンドによりますが・・・

私の好きな The Muffs というパンク(?)バンドでは
かなり大きいはずです!

■それから、何よりも・・・

スピーカーからあなたまでの距離
これによるものが大きいかと思います。

私も、若いころは、喜び勇んで
最前列に陣取って、ライブを満喫してものでしたが
スピーカーは、ほんとに耳の真横

ライブ後に、耳があまり聞こえず
友人と話するのが大変だった覚えがあります。

■これから、夏にかけ、

ロックフェス、野外フェスがたくさん開催されていきます。
みなさんの中でも、すでに予定に入れている方も多いのでないでしょうか?

バンドのライブ、コンサート、ロックフェスに行かれるときは
今回ご紹介した日常的によく耳にする音の大きさの参考値を
頭の隅においていたほうが良かもしれません。

■大好きな音楽・・末永く楽しみたいですもんね!

私は、若い時の過ち(?)はあったとはいえ、
今は、自分の耳を、音に関する研究開発者として
自分の大切な「商売道具」として大事にしているつもりです。

聞こえていた音が、聞こえなくなるって結構寂しいことだと思うので・・・

■ご存じの方もいるかもしれませんが・・

「ae The Blog」では、
ライブの時に、ピッタリの耳栓 MusicSafe Proを取り扱っていますので
ご興味がある方は、ぜひ、こちらのライブ用耳栓の詳細をご覧になって下さい。

少し紹介させていただくと・・・

耳栓MusicSafe Proは・・・
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■それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


音響外傷と騒音性難聴(第5号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

岡山は、だんだんと温かくなってきて
白桃の時期も近づいてきてます!

通勤途中に、のどかな野山を車で走って、
いくつもの桃、ブドウ農園の横を走り抜けていきます。

千葉に暮らしていたときは、こんなことなかったので
なかなか気に入ってますこのルート!

みなさんは、どうお過ごしでしょうか?

■・・・ということで、「耳栓ブログ|ae The Blog」では、

いつもながら身近な話題から、防音騒音の対策を
考えるというコンセプトにそって情報提供
させていただいていますが・・・

ここのところ、ミュージシャン、聴覚障害、耳の問題と
音楽と聴覚障害についてついて取り上げてきました。

■ご記憶にあるかどうか分かりませんが・・

取り上げた耳鼻科の先生方のホームページの中で、
音響外傷」と「騒音性難聴」という言葉が出てきました。

■この2つの言葉について、「何がどう違うんだろう?」

と悩んでしまう人が、少なからずいらっしゃると思いますので
(私も以前はよくわかりませんでした・・・・今でもかもしれません・・・)。
本日は、この2つの言葉の定義について説明させていただきます。

■以前の投稿で、アメリカの国立衛生研究所では

音響外傷のことをAcoustic Traumaと呼び、
「非常に大きな騒音による、内耳の聴覚メカニズムに対しての外傷」
と定義しているとお話をしました。

■それでは、2つの言葉両方ともが、

同じ本の中で定義づけされている音響用語辞典
(初版3刷 1994;すみません最新版を持ってなくて・・)
の定義を確認していくことで、
この2つの言葉の定義の違いを明らかにしてみます。

耳栓ブログ|音響用語辞典
今までも本当に重宝してきた音響用語辞典! いつも勉強になっています。

■音響用語辞典では

音響外傷性難聴のことを次のように定義しています。
「・・・強大な音響の短時間暴露で急激に発生する難聴と
比較的強大な音響に長い間さらされているうちに発生し進行する難聴とが含まれる。
しかし、後者を慢性騒音難聴または騒音難聴と呼び、
音響外傷は、前者に限るとする見解が一般的になっている・・・。」

■それでは、騒音(性)難聴の日本音響学会での定義はどうでしょうか?

「音響刺激によって起こる難聴の総称で、
強大音の短時間暴露によって突発的に発生するもの[音響(性)外傷]、
長時間の騒音暴露中突然発生するもの[騒音性突発難聴]、
長時間騒音暴露中にいつとはなしに発生し徐々に進行する難聴[慢性騒音(性)難聴]
騒音暴露後発生し、音響刺激がなくても徐々に進行するもの [騒音性進行性難聴]・・・」
とあります。

■まとめてみると、

騒音性難聴は、どちらかというと包括的な総称として使われており、
音響外傷は、どちらかというと強大な音に短時間暴露され起きるということで
認識されているということのようです。

実際、この2つの言葉を切り分けるのは、症状から判断しても難しく、
また、強大音の暴露時間の長さから、定義しようとしても
音の強大さ、音の高さ、それぞれの人の耳の状態などにも
よりますので、明確には区分けできないのかもしれません。

しかし、実際、いろいろな文献を読んだりしていると
の2つの言葉に遭遇することも多いかと思いますので
すごくゆるい定義で申し訳ないのですが、
音響用語辞典に従って、上記のように区分けしてみました。

■本日は、

音響外傷」と「騒音性難聴」の定義の違いを
中心にお話ししてきました。

いずれにしろ、耳の調子が気になったり、不安である場合は
詳しい人(耳鼻科の先生など)に相談するのがよいかもしれません。

悩みすぎているだけで、
実は、問題ではなかったという場合もあり
心配しているだけそんな場合ということもあり得ますので・・

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では、
ライブの時に、ピッタリの耳栓 MusicSafe Proを取り扱っています。
少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
聞こえてほしい音が聞こえるところが普通の耳栓と違います!
つけ心地の柔らかさも長時間のライブ向け
だから、ライブ用耳栓としてピッタリです。

ヨーロッパ、アメリカで人気の耳栓です!
日本初上陸の製品です。

詳細をお知りになりたい方はこちらへどうぞ。

それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!