音響外傷と騒音性難聴(第5号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

岡山は、だんだんと温かくなってきて
白桃の時期も近づいてきてます!

通勤途中に、のどかな野山を車で走って、
いくつもの桃、ブドウ農園の横を走り抜けていきます。

千葉に暮らしていたときは、こんなことなかったので
なかなか気に入ってますこのルート!

みなさんは、どうお過ごしでしょうか?

■・・・ということで、「耳栓ブログ|ae The Blog」では、

いつもながら身近な話題から、防音騒音の対策を
考えるというコンセプトにそって情報提供
させていただいていますが・・・

ここのところ、ミュージシャン、聴覚障害、耳の問題と
音楽と聴覚障害についてついて取り上げてきました。

■ご記憶にあるかどうか分かりませんが・・

取り上げた耳鼻科の先生方のホームページの中で、
音響外傷」と「騒音性難聴」という言葉が出てきました。

■この2つの言葉について、「何がどう違うんだろう?」

と悩んでしまう人が、少なからずいらっしゃると思いますので
(私も以前はよくわかりませんでした・・・・今でもかもしれません・・・)。
本日は、この2つの言葉の定義について説明させていただきます。

■以前の投稿で、アメリカの国立衛生研究所では

音響外傷のことをAcoustic Traumaと呼び、
「非常に大きな騒音による、内耳の聴覚メカニズムに対しての外傷」
と定義しているとお話をしました。

■それでは、2つの言葉両方ともが、

同じ本の中で定義づけされている音響用語辞典
(初版3刷 1994;すみません最新版を持ってなくて・・)
の定義を確認していくことで、
この2つの言葉の定義の違いを明らかにしてみます。

耳栓ブログ|音響用語辞典
今までも本当に重宝してきた音響用語辞典! いつも勉強になっています。

■音響用語辞典では

音響外傷性難聴のことを次のように定義しています。
「・・・強大な音響の短時間暴露で急激に発生する難聴と
比較的強大な音響に長い間さらされているうちに発生し進行する難聴とが含まれる。
しかし、後者を慢性騒音難聴または騒音難聴と呼び、
音響外傷は、前者に限るとする見解が一般的になっている・・・。」

■それでは、騒音(性)難聴の日本音響学会での定義はどうでしょうか?

「音響刺激によって起こる難聴の総称で、
強大音の短時間暴露によって突発的に発生するもの[音響(性)外傷]、
長時間の騒音暴露中突然発生するもの[騒音性突発難聴]、
長時間騒音暴露中にいつとはなしに発生し徐々に進行する難聴[慢性騒音(性)難聴]
騒音暴露後発生し、音響刺激がなくても徐々に進行するもの [騒音性進行性難聴]・・・」
とあります。

■まとめてみると、

騒音性難聴は、どちらかというと包括的な総称として使われており、
音響外傷は、どちらかというと強大な音に短時間暴露され起きるということで
認識されているということのようです。

実際、この2つの言葉を切り分けるのは、症状から判断しても難しく、
また、強大音の暴露時間の長さから、定義しようとしても
音の強大さ、音の高さ、それぞれの人の耳の状態などにも
よりますので、明確には区分けできないのかもしれません。

しかし、実際、いろいろな文献を読んだりしていると
の2つの言葉に遭遇することも多いかと思いますので
すごくゆるい定義で申し訳ないのですが、
音響用語辞典に従って、上記のように区分けしてみました。

■本日は、

音響外傷」と「騒音性難聴」の定義の違いを
中心にお話ししてきました。

いずれにしろ、耳の調子が気になったり、不安である場合は
詳しい人(耳鼻科の先生など)に相談するのがよいかもしれません。

悩みすぎているだけで、
実は、問題ではなかったという場合もあり
心配しているだけそんな場合ということもあり得ますので・・

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では、
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それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


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