耳栓ブログ|中小工場での聴力低下について(第51号)

 

■こんにちは。「耳栓ブログ|ae The Blog」を運営しております高祖です。
クリスマスも終わり、今年もあと残すところ
わずかとなりました。
お元気ですか?

■本日は、「中小工場での聴力低下について」
お話しようかと思います。

先日、いろいろな文章を読みあさっていると
「プレス作業を有する小規模事業所における
騒音と労働者の聴力低下の実態」
(産業衛生学雑誌,2005;47:224-231)
という論文を見つけました

工場用耳栓の説明文でより詳しく書いています・・;こちら

■こちらの研究では、大阪にある中小の
プレス工場での聴覚障害や対策について
調査しています。
その中で、個人的に衝撃的だったのが
聴力に問題があった人は

9年以下の勤続でも40%以上
20年以上であれば80%以上

という事実です。

■20年勤続ということで言うと

高校を卒業して、プレス工場で働き始めたとして
38才くらいで80%が聴力障害になっているということになります。

私は今42才ですので、私より後輩にあたる人たちでも
既に問題を抱えているかもしれないということになります。

■プレスという訳ではありませんが、

私の知っている人で、金型の加工を行っている人がいます。
彼の場合、親の代から金型加工の工場を行っているそうで
若い時から工場の周りで育ったそうです。
彼の話によると、若い頃は色々と音が聞こえていたそうですが
20才くらいになった頃から・・・そういえば音が聞こえない・・・
というふうになってしまったようです。

■現在は、おそらく・・・50才くらいの年齢ですが
携帯の着信音は「パチパチ・・・」といったような音で
聞こえているようです。
ほとんど気づけないので、
バイブレーターにいつもしているとのこと・・

■耳が悪くなってしまうと、楽しいはずの生活も

結構大変になってしまいます。
特に、大きな音にさらされている環境で
お仕事されている方、
大きな音がしている作業場のよこにある
事務所で仕事をされている方も

しっかりと現状の把握から
行いましょう。

■本日は、「中小工場での聴力低下について」
お話をいたしました。

当サイトでは、MusicSafe Proという
「聞きたい音の音域はとうし、耳障りな音域の音は
遮蔽できるように作られている製品を取り扱っています。

こちらは、簡単なプラグ交換により
音の通過度合いを調整できるため
装置の音、異音、上司、同僚との話し声など
聞きたい音があるような状況で
使いやすい耳栓です。

耳栓(工場用)詳細をお知りになりたい方はこちら・・

それでは、次回まで・・


工場で耳の調子がいいと思っていても・・・(第48号)

■こんばんは。
耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

本日は、「工場での耳の調子がいいと思っていても・・・」
について、お話をさせていただきます。

■工場で作業をされている方にとって

大きな音を日常的に聞いていると
だんだんと気にならなくなったり
大丈夫なんじゃ・・
とついつい思いがちです。

■実際に、
工場作業現場で働いているかたが、
自分では耳の調子がいいと思っていても、
実際には悪くなっているというケースがあるようです。

ミシガン大学の研究者の研究で明らかにされたようです。
http://www.nursing.umich.edu/about-our-school/news-portal/201206/2360

(以下原文のまま引用します)
「・・・Of 2,691 automobile factory workers surveyed for the study, 76% reported their hearing ability as excellent or good. However, researchers determined that 42% of the noise-exposed workers actually had hearing loss, indicating that self-reported hearing loss was poorly related to the results of audiometry・・・」

■この文章を私なりに要約すると次のようになります・・・

2,691人の自動車産業の作業員のなか、76%が自分の耳の聞こえは
とてもよいか、よいと報告した。

しかしながら、実際には43%が難聴であると診断され
聴力検査の結果とご自身の耳の聞こえの認識には
大きな開きがあった・・・

■英語の記事ですので、

もし、詳細の日本語訳をお知りになりたい方は
こちらで翻訳されることをオススメします
http://honyaku.yahoo.co.jp/url/
(なお、翻訳ソフトの誤訳などには責任は持てませんのであらかじめご了承ください)

■耳の調子が悪くなる前からの
対策が必要なようですね。

私どもの取り扱い製品である
機能性耳栓」MusicSafe Pro・・
詳しくは、こちら・・・

ライブ用ですが、工場現場に応用できます。
簡単にプラグで調整できるため、
微妙な音の聞き取りが変わり、装置の操作、電話、人の声が
聞き取りやすいのが特徴です。

■本日は

「工場での耳の調子がいいと思っていても・・・」
についてお話ししました。

それでは、次回まで・・


工場作業員の難聴と労災について(第47号)

 

■おはようございます!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

さて今日は、「工場作業員の難聴と労災について」
についてお話をしていこうと思います。

最近、いろいろな工場で
当サイトで取り扱っている耳栓を
使ってもらい感想を聞かせてもらっています。

■そのようなこともあり、

頭の中は、いつも「工場の人にとって、
音に関して実際どのような状況になっているんだろう?」
と考えています。

そうこうしていると
「私たちの事件簿 三菱重工難聴裁判」
というサイトのページをみつけました。

■こちらは、神戸合同法律事務所という法律事務所が事例として

三菱重工業神戸造船所での難聴労災認定のいきさつについて
説明しているものです。
http://www.kobegodo.jp/FileDetail.asp?FId=38
大変参考になります。

■このサイト・ページによりますと・・

(原文のまま)
「・・・「つんぼになって一人前」と言われた造船工場で働く人達は、
鉄板をエアハンマーなどの機械でたたき加工する現場で、大音響に曝され続け、
退職する頃には聴力は大きく失われ、難聴症状が甚だしく、
退職後は周囲とのコミュニケーションも不自由になり、
わびしい生活を余儀なくされていました。

しかも難聴の労災保険の認定は、仕事を辞めないと症状が止まらないとして、
騒音工場をやめてはじめて労災が認定されるため、
現に大変な騒音に曝されて働いている人の
職場環境の改善に役立つことなく過ぎて来ました。・・・

(中略)

・・・三菱重工神戸造船所関係だけで数千人が難聴の労災認定がなされ、
多くの難聴になった人達に補聴器が支給される事になりました
更に下請けで働いてきて使い捨てにされた人達が、
三菱重工業を相手取り、「三菱重工難聴裁判」を起こしました。・・・

(中略)

・・・三菱重工業は、難聴の健康診断、耳栓等騒音を遮断する補助具の支給、
難聴認定者への保障など様々な対策を行うようになりました。」

だったそうです。

■私も仕事柄、工場を出入りすることが多いですが

まだまだ、十分な対策が取られていない工場も
多く存在する印象があります。

大きな音に日常的にさらされていても
耳の聞こえの症状がすぐにでるものではないので

ついつい対策が先延ばしになって
いつのまにかTVのボリュームを大きく設定するようになったり
人から「聞こえが悪くなったんじゃないの?」と言われるようになって
はじめて耳が悪くなったことに気がつくというのが
多くのケースではないかと思います。

このようなところで、
なんらか社会貢献できないかと
考えています。

■本日は、「工場作業員の難聴と労災について」について
お話をしました。

耳の聞こえが悪くなると
色々な生活の場面で
支障が出てきます。

しっかりと未然に耳栓で対策しましょう!!

工場でも利用可能なライブ用耳栓の詳細はこちらです・・

それでは、また次回まで・・・


自動車、自転車で耳栓??(第34号)

■こんにちは。「耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

昨日のニュースといえば、
やっぱり、「山中教授のノーベル医学生理学賞受賞」
ですよね。やりましたね!!すごいですね!!

私は、数年前より知り合いの方から
「日本には、山中教授というすごい人がいる」と聞かされていたので
ただ、それだけでも、昔から応援していたような「気」
になってしまってます・・・
(ちなみに、私は山中教授のお知り合いではありません)。

■いずれにせよ、おめでとうございます!

日本の科学、技術が世界に認められるということは
なんだか、うれしいものです。

私も頑張らねば・・・・

■さて、本日は、「自動車、自転車で耳栓??」

ということについて、お話しようと思います。
以前より、TVのニュースなどで
自動車、自転車を運転中に
イヤフォン、ヘッドフォンを装用して危険な目にあった
危険なので、イヤフォン、ヘッドフォンを
取り締まっているということを
耳にしていましたのでちょっと気になっていました。

■私は、耳栓の販売などを行っているので

むしろ、イヤフォン、ヘッドフォンではなく、
「自動車、自転車を運転中に
耳栓をしても大丈夫なの??」とか

「イヤフォン、ヘッドフォンのなかに
耳栓も含まれているの?」

という疑問を、ずっと以前から持っていました。

■そこで、ちょっとインターネット検索してみました。
見つけた情報は・・・

神奈川県警察のサイトに掲載されている
「自転車運転中の携帯電話等の使用
自動車等の運転中にイヤホン等を使用して
音楽を聴くなどの行為が禁止となりました。」

という記事でした。こちらです。

■このサイトで紹介されている

神奈川県道路交通法施行細則第11条
(運転者の遵守事項)に追加された第5号の文が

特に「耳栓」の装用に、関係があるようです・・・
こちらの文になります。

「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して
音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で
自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」

なるほど・・・でも耳栓については、よく分かりませんね・・
もうちょっと読んでみましょう・・

■まず、第5号の文の追加についてですが、

その目的がQ1(改正の目的は何ですか?)の答えに
書かれています。

「・・・イヤホンなどを使い周囲の音が聞こえない状態で音楽を聴くなど、
交通ルールの無視やマナーの低下が問題・・・・

・・・大音量で、あるいはイヤホン等を使い、
周囲の音が聞こえない状態で音楽などを聴きながら運転することも、
交通事故につながる危険性があることから・・・・」

と、自動車、自転車の運転が危険にさらされることを
防止することが、目的のようです。

■さらに、読み進んでいくと、Q5では

「安全な運転に必要な音又は声」とは・・・
警音器(クラクション)や緊急自動車のサイレン、警察官による指示など
のことを指していて、
それらがしっかりと聞こえなければいけないと
しているようです。

■Q7、Q8には、直接「耳栓」に関係するような
ことが書かれています。

文章を取り上げると
「・・・・片耳でのイヤホンの使用は、
「安全な運転に必要な音または声が聞こえない状態」
とはならないため、違反となりません。」と書かれています。

耳栓の片耳装用だったら大丈夫??

また、「・・・小さな音量でも、
周囲の音を遮断する密閉型ヘッドホンを使用している場合や、
両耳に耳栓を使用している場合など、
「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」
で自動車等を運転すると、違反となります・・」

とされています。

■これで、わたしの、かねてよりの疑問

「自動車、自転車を運転中に
耳栓をしても大丈夫なの??」が
少しクリアになりました。

神奈川県警察のサイトの内容をまとめると
(個人的な解釈です)

自動車、自転車を運転する際
「安全な運転に必要な音又は声」を確保する必要があり
それを妨げる可能性がある
大きな音量の音楽や両耳をふさぐということは
だめですよ・・・・

ということでは、ないでしょうか?

■法律の文章の解釈は

もしかすると、別のものがあるかもしれませんが
そもそも、この法律自体が
「安全に運転しましょう・・・」というメッセージ
がこめられていると思います。

■もちろん、当サイトで扱っている耳栓は

他の遮音目的で作られている耳栓に比べて
音を通すようにできていますので(詳細はこちら・・
「安全な運転に必要な音又は声」を確保できる
とも説明ができるかもしれません。

ただ、こちらのほうが、私としては、より重要だと考えていますが
「安全に運転しましょう・・・」という観点からは
自動車、自転車での耳栓装用は、絶対にやめましょう!

■いかなる耳栓でも、装用下状態で運転すると

危険な状況での、危険察知が遅れる可能性があります!
ですので、もう一度、繰り返しますが
法律うんぬんでなく、「安全に運転しましょう・・・」という観点から
自動車、自転車での耳栓装用は、絶対にやめましょう!

■ただ、自動車で、長距離ドライブで旅行に出かけたり、
長距離トラックの運転をされている方が
サービスエリアに立ち寄って、車内で仮眠という時や

長距離の夜行バスで、あすのお出かけのために、
車内で眠ろうとする時に、車のエンジンの音が気になる・・・
なんとか眠りたいというときは、
重宝できるかもしれません。

耳栓製品の詳細を知りたい方は、こちら・・・

■本日は、「自動車、自転車で耳栓??」

という内容で、お話をしてきました。
自動車、自転車を運転される際は
最大限、安全が確保される方法をとられて
「耳栓使用」は、やめましょう!(個人的見解)

10月も、半ばになってくると、
あちこちの大学で、大学祭が始まるようですね!
大学祭の音楽イベントのときなどにも、
是非、耳栓の装用を考えてみてくださいね!

それでは、次回まで・・


騒音現場での対策(「カシオペア」運転手問題) (第24号)

■「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。こんばんは!

ロンドン・オリンピックも
とうとう終盤になってきましたね。
私も今、女子バレーの3位決定戦を見ながら
このブログを書いています。
メダル取れるといいですね!

■先日は、人気の寝台特急「カシオペア」をとりあげ

「仕事中の耳栓」についてお話をしました。
特に、運転手の人にとっては、「耳を守りたい」二ーズがあったこと、
また、耳栓をその状況で装用するには、
安全確保をしっかりと検討しなければいけないことを中心に
お話をしました。

前回の投稿をご覧になりたい方はこちら

■今回は、「騒音現場での対策」について

お話をしていきたいと思います。

この耳栓の出来事があった後
JR北海道が発表している対処方法は

「青函トンネル内のレール研磨」によって行い、
「運転士に対して、運転要件の遵守について指導」するとしています。
詳細をご確認されたい方は、こちら。

■私も実際の状況が詳しくわかっていないので

なんとも言いようがないところがありますが、
ただ「青函トンネル内のレール研磨」だけで
問題が解決できるものなんでしょうか?
どうなんでしょう???

■第21回鉄道総研講演会の資料「沿線環境との調和」によると

「レール削正によって
レール凹凸が良好な管理状態にある区間では、
対策未施工区間に比べて転動音が3~5dB程度低くなる」
とあります。

■前回、お話した通り

トンネル走行中の運転席の騒音は
最大98デシベルだったとのことだったので、
この数値から3~5dB程度低くなったとしても
90デシベルを下回りません。

90デシベル程度であれば騒々しい工場くらい
・・まだまだ、音としてはうるさいはず・・・

■本日は、「騒音現場での対策」について

寝台特急「カシオペア」での耳栓問題をあげ
お話をしました。

しっかりと、原因究明が行われ
効果が見込まれる形で対策を施さなければ
本質的な問題解決にはなりません。

■列車の乗客の安全が確保され

かつ、列車運転手の耳が守られ、
ストレスの少ない環境が確保されるように
対策が取られるようになるといいですね。

■運転手にとっては、

日常業務の中で心地の良くない環境を
毎日経験するのでは
嫌になってしまいますよね。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では耳栓「MusicSafe Pro」を取り扱っています。

この製品の大きな特徴は
3種類のプラグが付属しており、それを差し替えながら
特定の音の高さに対する遮蔽度を調整できること。

耳障りな音は、和らげながら
人の声など聞き取りたい音の確保が可能です。

■もちろん、耳栓をつけても

安全が確保できることが条件になりますが
仕事中、作業中に使用する耳栓として
「MusicSafe Pro」を使用出来る可能性があります。

是非検討してみてください。
詳細はこちら

■この記事を書いているうちに、

バレーボールの試合が終わってしまいましたね。
銅メダル・・やりましたね!

それでは、また次回よろしくお願いします。