5つの騒音から守るべきもの  (第9号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

昨日は、騒音の大きさについてお話しました。

■取り上げたお話の中でも、
「・・・いかなる音でも、
聞き手にとって不快な音、
邪魔な音と受け止められると、
その音は騒音となる。・・・」
ということについてお話しました。

■また、WHO(世界保健機関)が公開している文献について

ちょっと触れました。
ご覧になられていない方は
こちらへどうぞ。

■そこで、本日は・・・

そのWHO(世界保健機関)の文献で取り上げられている
「5つの騒音から守るべきもの」に焦点をあて、
チェックしていきます。

ちなみに、私はGoogleで検索をしていて
たまたま、この文献を見つけました。
興味のある方は、こちら。

whqlibdoc.who.int/hq/1999/a68672.pdf

■ざっと紹介しますと・・・

この文献は、1999年4月に、英国ロンドンで
WHOの専門家たちを集めて
行われた会議の内容をまとめたもののようです。

これは、その以前に、「コミュニティー・ノイズ」という表題で
WHOのために用意され、1995年にストックホルム大学と
カロリンスカ・インスティテュートとで出版した文書に基づき
行われたようです。

■かなり、詳しく

もちろん参考文献の情報を、
たくさん盛り込んでいる文献で
大変勉強になりました。

■本当に、「コミュニティー・ノイズ」

ここでは、「住居に関する雑音」と訳しておきますが
この、「コミュニティー・ノイズ」に対して、

騒音の測定方法、騒音を受けることによる症状など
様々な側面から文章が書かれています。

■なかでも、この文献の45~47ページは、

(pdfのページで言うところの65~67ページ)
は、なかなか興味深く読ませて頂きました。

この3ページの中では、
特定の状況での、何を騒音から守らないといけないか
また、計測値がどれくらいに収まっていなければいけないか
ガイドラインとして示しています。

■実は、この3ページについても

いくつか取り上げて、お話ししたいと
考えていますが、
すべてを一度にお話すると
ブログの記事が膨大になってしまいますので
本日は、「5つの騒音から守るべきもの」
について考えていきます。

■本文中で取り上げられている文章を

そのまま、あげますと、以下のようになります。

1, Annoyance
2, Speech intelligibility and communication interference
3, disturbance of information extraction
4, sleep disturbance
5, hearing impairment

■日本語訳は、以下のようになります。

1, イライラ感
2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害
3, 情報抽出に対する邪魔
4, 睡眠妨害
5, 聴覚に対する問題

■上記のリストをご覧になられて

2と3は、なにが違うんだろうと
思われた方も何人かいらっしゃると
思います。

どうでしょうか?

■実は、本文中の21~36ページ

(pdfファイルので41~56ページ)
の16ページにわたって、
それぞれの項目について詳細が書かれています。

私が、先程、「すべてを一度にお話すると
ブログの記事が膨大になってしまいます」
お話ししていたのが、
お分かりいただけたかと思います。

■まず、

「2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害」
ですが、こちらは、周りの雑音の中、
しっかりと言葉の音自体が、しっかりと聞こ取れるか?
ということです。

???の方もいると思うので
例を出しますと
友人が「おい」といった時に
「おい」という音がしっかりと聞き取れるかということです。

■それに対して・・・

「3, 情報抽出に対する邪魔」は、
実は、この文献には、詳細について書いてはなかったのですが
先程の「おい」が、自分のことを呼んでる「おい」であると
意味合いも含めて受け止められるかということを
指しています(あくまで私の理解ですが・・)。

と言うことで、
こちらには周りの雑音のため、注意を届けることができず
音は届いているけど、情報は届いていない
といったことを指しているのだと思います。

■音の知覚のプロセスを

大雑把に、2つのプロセスに分けると

①感覚器が音を知覚、判別する
②知覚、判別された音の意味合いを抽出し認識する

となります。

もちろん、人間の知覚プロセスは
かなり複雑で、機械的に2分させることは
難しい部分はありますが・・

■いずれにせよ

私が、印象深く思っていることは
WHOが、お話ししてきた「5つの騒音から守るべきもの」
つまり・・・

1, イライラ感
2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害
3, 情報抽出に対する邪魔
4, 睡眠妨害
5, 聴覚に対する問題

をしっかりと認識していることです。

■私の勝手な認識ですが

仕事柄、騒音の話をしていると
「・・騒音の基準値を超えていないから大丈夫」と、
話しを終わらせようとする人がいたりします。

しかし、私たちの生活の中でどのような影響があり、
それに対しての騒音(聞き手にとって不快な音、邪魔な音)
とは何かをしっかりと見つめた上で
考えて行かないといけないのではないかと思います。

■WHO・・・・さすが

と考えさせられた文献です。
興味のある方は、一度お読みになると
いいかもしれません。

whqlibdoc.who.int/hq/1999/a68672.pdf

■本日は、「5つの騒音から守るべきもの」

についてお話をしてきました。

また、質問などあれば、お気軽にお聞きください。

私の答えられる範囲など、
大したことないとは思いますが、

色々としっかりお調べして
随時ブログにアップしていきますので
よろしくお願いいたします。

■余談にはなりますが・・・

耳栓ブログ|ae The Blog」では、
睡眠時にも、おすすめの耳栓MusicSafe Proを
取り扱っています。

ご興味がある方は、ぜひ、
こちらの商品詳細をご覧になって下さい

■少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
つけ心地の柔らかさがよく、長時間装用していても、
疲れにくいところが特徴です。

もともと、ライブ用耳栓ではありますが、
気になっている音(いびき音??)に応じて
プラグ交換して、
遮蔽度を替えられるなど

完全に遮音をしてしまうと
隔離されているようでイヤだ
とおもわれる方には
ピッタリかもしれません。

■すいません・・

ちょっと、余談が長くなりましたが・・・

それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


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