耳栓の性能評価・・遮音の数値偏重で大丈夫??(第50号)

■おはようございます。

耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

本日は、「耳栓の性能評価・・遮音の数値偏重で大丈夫??」
についてお話をさせていただこうと思います。

■Peretti Aら(2010)イタリア人の研究者が
遮音の数値だけに偏重する傾向を
問題視しているようです。

「Adequacy of personal hearing protection devices」
G Ital Med Lav Ergon. 2010 Oct-Dec;32(4 Suppl):267-70.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21438278
(以下原文のまま引用します。概要のみ。)
「・・・
At present, attenuation values reported on the hearing protection device (HPD) label are strongly overestimated due to an evaluation method inappropriate for the environments in which they have to be used: the workplaces・・・(中略)・・・ attenuation values differ from subject to subject. Especially when exposure levels are high or hearing loss is worsening, it could thus be necessary to evaluate the attenuation provided by the hearing protector on each worker. ・・・」

■この文章を私なりに要約すると次のようになります・・

現在、耳の保護具による遮音の数値が、実際の使用状況を考慮してみると、
過大評価されている・・

使用者によって遮音性能は変わってしまう。
特に、騒音の大きさが大きい場合、聴覚障害がすすんでいる場合
それぞれの使用者が耳栓を装用した状態で、遮音性能を評価することが必要である

となります。

■英語の記事ですので、

もし、詳細の日本語訳をお知りになりたい方は
こちらで翻訳されることをオススメします(http://honyaku.yahoo.co.jp/url/
(なお、翻訳ソフトの誤訳などには責任は持てませんのであらかじめご了承ください)

■上記の論文は、概要(本文イタリア語のため)だけを読んだだけですので

具体的にどのように、「使用者によって遮音性能は変わってしまう」
かは、はっきりとわかりませんが
言わんとしていることは、
「遮音の数値だけに偏重しても、
耳栓など耳の保護具の性能はわかりませんよ」
ということではないでしょうか。

■確かに、補聴器の性能を評価するとき

実耳測定といって、
補聴器を耳穴に入れた状態で
測定して、効果を評価したりします。
また、厳密に言うと、装着がしっかりとなされているかにより
評価も変わってくることがあります。
補聴器の場合、耳穴にしっかりとフィットしているかにより
音漏れ、補聴器出力音が低下など、現実的な問題があるんです。

■実際に、使用状態に近い状態での評価が

耳栓」業界でも進むといいですね・・
使用者にとっての本当の効果を考えると
当たり前なんですが・・・

■本日は

耳栓の性能評価・・遮音の数値偏重で大丈夫??」
についてお話しました。

私どもの取り扱い製品である、遮音調整できる
「機能性耳栓」MusicSafe Proについて
お知りになりたい方はこちら・・・

私も、しっかりと使用者目線で評価できるよう体制を
整えていく予定ですので、よろしくお願いします。

それでは次回まで・・


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