工場作業員の難聴と労災について(第47号)

 

■おはようございます!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

さて今日は、「工場作業員の難聴と労災について」
についてお話をしていこうと思います。

最近、いろいろな工場で
当サイトで取り扱っている耳栓を
使ってもらい感想を聞かせてもらっています。

■そのようなこともあり、

頭の中は、いつも「工場の人にとって、
音に関して実際どのような状況になっているんだろう?」
と考えています。

そうこうしていると
「私たちの事件簿 三菱重工難聴裁判」
というサイトのページをみつけました。

■こちらは、神戸合同法律事務所という法律事務所が事例として

三菱重工業神戸造船所での難聴労災認定のいきさつについて
説明しているものです。
http://www.kobegodo.jp/FileDetail.asp?FId=38
大変参考になります。

■このサイト・ページによりますと・・

(原文のまま)
「・・・「つんぼになって一人前」と言われた造船工場で働く人達は、
鉄板をエアハンマーなどの機械でたたき加工する現場で、大音響に曝され続け、
退職する頃には聴力は大きく失われ、難聴症状が甚だしく、
退職後は周囲とのコミュニケーションも不自由になり、
わびしい生活を余儀なくされていました。

しかも難聴の労災保険の認定は、仕事を辞めないと症状が止まらないとして、
騒音工場をやめてはじめて労災が認定されるため、
現に大変な騒音に曝されて働いている人の
職場環境の改善に役立つことなく過ぎて来ました。・・・

(中略)

・・・三菱重工神戸造船所関係だけで数千人が難聴の労災認定がなされ、
多くの難聴になった人達に補聴器が支給される事になりました
更に下請けで働いてきて使い捨てにされた人達が、
三菱重工業を相手取り、「三菱重工難聴裁判」を起こしました。・・・

(中略)

・・・三菱重工業は、難聴の健康診断、耳栓等騒音を遮断する補助具の支給、
難聴認定者への保障など様々な対策を行うようになりました。」

だったそうです。

■私も仕事柄、工場を出入りすることが多いですが

まだまだ、十分な対策が取られていない工場も
多く存在する印象があります。

大きな音に日常的にさらされていても
耳の聞こえの症状がすぐにでるものではないので

ついつい対策が先延ばしになって
いつのまにかTVのボリュームを大きく設定するようになったり
人から「聞こえが悪くなったんじゃないの?」と言われるようになって
はじめて耳が悪くなったことに気がつくというのが
多くのケースではないかと思います。

このようなところで、
なんらか社会貢献できないかと
考えています。

■本日は、「工場作業員の難聴と労災について」について
お話をしました。

耳の聞こえが悪くなると
色々な生活の場面で
支障が出てきます。

しっかりと未然に耳栓で対策しましょう!!

工場でも利用可能なライブ用耳栓の詳細はこちらです・・

それでは、また次回まで・・・


睡眠の際の耳栓使用感(第46号)

 

■こんにちは。もうすぐ12月ですね。
耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

私は、肌が乾燥しやすいたちで
かかとなど、乾燥してしまって
ボロボロになるほうですが
なんとか「UL・OS」で
今のところは持ちこたえています!

■先日、私の取り扱っている製品を

友人に使ってもらったところ
コメントをいただきましたので
紹介させていただきます。

私も自分としての使用の感想など
色々とありますが

やはり第3者に聞くと、かなり参考になりますね・・

■ちなみに、この友人は

30才頃の男性で
悩みとしては、眠るときに

「深夜の犬の鳴き声(高音)
自動車の騒音(低音)」
がうるさいということでした。

さらには、
「目覚まし時計の音が聞こえないと困る」
とのことでした。

たしかに、次の日に目覚ましの音が聞こえないことで
寝坊するとなるとちょっとしたパニックになってしまいますよね。

■友人の感想としては、
下記のようなものをいただきました。

「大変快適だった。
横向きに寝ても邪魔にならない。
雑音が安眠を妨げるほど聞こえない。
朝起きても外れていない。」

ありがとうございます!!

■私も、この製品のよいところは

音の面だけでなく、
着け心地のよさ(耳が痛くならない)
通気性(長時間耳栓を装用していても耳穴が蒸れない)
だと思っています。

私もシリコン耳栓の開発を以前していましたが

この耳栓で使用されているシリコンの具合がとてもよく
(材料がよいのか?作り方がよいのか?)
耳栓の傘自体も柔らかですが
肌触り自体も滑らかというか

たまに、シリコン製品でも
硬かったり、表面が油をはじいてしまうのでは・・・
と思ってしまうほど、てかてかに表面が固くなっていたりしますが

この製品は、ちょっとしっとりした(言い過ぎ??)
肌触り感がします。

耳栓の詳細を知りたい方は、こちら・・・・

■これからは、ご購入していただいた方からも

感想などお聞かせいただけるよう
体制を整えつつありますので
よろしくお願いします!

まだ、購入されたことのない方は
是非、今後公開していく予定の使用された方のコメントを
参考をご期待ください。

寒くなってきていますのでお体に気をつけて!
それでは。
また、次回までよろしくお願いします。


耳栓使用により耳の危険を回避できます!具体的にどれくらい?(第45号)

■おはようございます。「耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

3連休も終わってしまい
今日から仕切り直しということで
年末に向けて頑張っていきましょう!!

本当に、連休とかは、
なぜかすぐに終わってしまいますよね。

■本日は、

「耳栓使用により耳の危険を回避できます!具体的にどれくらい?」

についてお話ししたいと思います。

耳栓をつけるだけで、かなりの効果が期待されるということは
みなさんもよく知っていることかと思いますが
ちょっとだけ具体的に「どれくらい」かを
説明していこうと思います。

■説明する例としては、下記の設定を想定しています。

①バンドで楽器演奏を行っている(バンドの音ともなると約110dBと言われています)
②耳栓を使用していない/使用している
③実際には耳栓の音を遮蔽する性能は製品によって異なりますが、
この例では、20dB音を遮蔽し、低減出来ることと仮定

具体的に「どれくらい」耳栓の効果があるかの判断基準としては
OSHA(Occupational Safety and Health Administrationの略;
アメリカの職場の安全と健康をつかさどる政府機関)が公表している
ガイドライン(労働安全と健康基準)の1910.95(b)(2)
に掲載されている「TABLE G-16 – PERMISSIBLE NOISE EXPOSURES」
(許容できる騒音暴露とでも訳せるんでしょうか)
を使ってみようと思います。

■この「TABLE G-16 – PERMISSIBLE NOISE EXPOSURES」

によると90dBであれば8時間が許容できる時間だそうですが、
・・騒音下でも安全に過ごせる時間を計算すると・・・

バンド演奏の音の大きさ(約110dB)  安全時間  0.5時間
20dB遮音できる耳栓の場合(-20dB)
耳栓を装用付してバンド演奏(90dB) 安全時間  8時間(7.5時間アップ)

上記の場合、安全に過ごせる時間が7時間アップすることとなります。

■バンド演奏、工場内作業など大きな音に常にさらされている人にとっては、

ご自身の意思に関わらず、
結果的に「耳を守る対策がない、無防備=耳を酷使」となってしまいます。

「はじめは大きく聞こえていたのに、大きな音に耳が慣れてきた」
「すぐには問題とならないから大丈夫」
「対策をとるのが面倒」

と状況を放置することで、
耳の健康状態が悪くなっていことはあり得ます。
まずは、自分自身のおかれている状況を
客観的に把握することをオススメします。

■本日は

「耳栓使用により耳の危険を回避できます!具体的にどれくらい?」
についてお話をしてきました。

耳栓も多種多様なものが販売されていますが
みなさんの使用用途に一番あったものを選択されることを
オススメします。

ちなみに、当サイトオススメはMusicSafe Proです。
詳細についてお知りになりたい方はこちらへどうぞ・・・

それでは次回まで!


騒音ガイドラインで示されていること、カバーできないこと(第44号)

■おはようございます。「耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

先日、近場のお寺に紅葉狩りに行ってきました。
かなりの見栄えで・・
一緒に行った母とも話してたんですが
なにか理由は分からないけど、
紅葉には日本建築がなぜか合いますね。
このような感じでした。

耳栓ブログ|紅葉

■さて、本日の本題ですが

「騒音ガイドラインで示されていること、カバーできないこと」
についてお話いたします。
ここでの騒音ガイドラインは、
厚生労働省から公表されている
騒音障害防止のためのガイドライン」(平成4年10月1日付)
を指します。

■毎日の業務で、大きな音にさらされている人(例、工場作業員)

にとって、工場内の騒音状況を規制するガイドラインがあると
安心できますよね。
実は、上述の「騒音障害防止のためのガイドライン」がそれにあたります。
こちらは、読んでいただけると分かると思いますが
主に、工場内の音の環境をこのようにしておきましょう
ということが書かれています。

■もう少しだけ詳しくお話しますと

作業場全体と、騒音発生源に近く作業が行われている場所での
騒音レベルの状況に応じて管理区分を指定して、
騒音レベルが90dB以上の作業場に対しては、
作業場の改善のみならず、
保護具(耳栓、イヤマフ(耳覆い)の使用をするようにとしています。

■90dB以上という音の大きさが上記の説明で出てきましたが

参考のため、日常の音の大きさはこちらです
岡山市環境白書を参照しています)。
ロックコンサート 110dB
騒々しい工場の中 90dB
静かな事務所  50dB

■騒音ガイドラインでは、音が大きいと判断された場合

作業場の改善のみならず、
保護具(耳栓、イヤマフ(耳覆い)の使用をするように
とはしているものの
特に保護具(耳栓、イヤマフ(耳覆い)の場合
どのような物を使用すれば、解決に向かうかは
ハッキリと示してはいません。

■とは言っても、実際に騒音の状況によって

最適の対処方法も変わってしまうのも確かです。
ですので、工場内などで騒音の問題があるのであれば
まずは出来る限り客観的に
(例、騒音計を使う、第3者に工場内の騒音状況について
の感想を聞かせてもらうなど)
音の状況を把握することに努めましょう。

■その時に忘れてはいけないこととしては

耳を守るということだけでなく
安全上、作業上必要な音が
なにかないか確認することです。

例えば、私の聞いたことがあるところでは
工場内装置の操作音、同僚との会話音、取引先からの電話、
携帯電話の着信音、装置の調子を把握するための異音・・など

■保護具(耳栓、イヤマフ(耳覆い)の使用を考えるときに

「遮音性能だけを上げれば使用者の耳の健康、衛生は守られる」
と考えがちですが

実際には、意外にも
「使用者の必要な音(人の声、警告音、電話の音など)が
聞こえないと装用さえされない場合がある」

というのが現実です。

慎重に考えましょう!

■本日は、「騒音ガイドラインで示されていること、カバーできないこと」

についてお話ししました。
それでは次回まで!


「機能性耳栓」についてのORICでの発表(第43号)

■こんばんは。「耳栓ブログ|ae The Blog」を運営している高祖です。

すっかり寒くなってきました。
体調とか大丈夫でしょうか?

先日、11/13(火)に入居している
岡山リサーチパークインキュベーションセンター(通称ORIC)で
発表を行いましたので報告させていただきます。

■発表の表題は

「従来の耳栓の問題点を解決する“機能性耳栓”の
開発について」でした。

http://www.oric.ne.jp/~oric/koryukai.html

■内容としては・・・

「誤解」
遮音性能だけを上げれば
使用者の耳の健康、衛生は
守られる

「真実」
使用者の必要な音(人の声、警告音、電話の音など)
が聞こえないと
装用さえされない

「解決策」
聞きたい音は聞こえ
耳障りな音は遮蔽する
音の選択性がある耳栓で
上記問題を解決できる

ということでお話をしました。

■現在主流となっている

スポンジ状のポリウレタン耳栓
安価でよいのですが
作業中に使われる方にとっては
聞きたい音が聞こえないことで
装用もしないというケースが多いという話
を中心にお話ししました。

■発表の中で

輸入販売を行っている耳栓について
少しだけお話しました。
お取り扱い耳栓(安眠用)に興味がある方はこちらにどうぞ!

それでは、次回まで!