オーケストラ音楽家の耳に対する心配 (第17号)

■「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。こんにちは!

先日から、WHO(世界保健機関)での騒音のガイドライン値
について、お話を続けてきました。

同じような話が、続いていましたので
本日は、ちょっと違った趣向でお話をしたいと思います。

■本日は、

「オーケストラ音楽家の耳に対する心配」です。
私は、自分自身が興味があるので
いろいろと音に関する研究、学術論文等よく探しているのですが
つぎのような論文を見つけました。

■タイトルは・・・・

Factors affecting the use of hearing protectors among classical music players
タイトルを翻訳すると「クラシック音楽奏者の間での耳栓使用に影響を与える要因」
Noise & Healthという論文誌に掲載されています。
ちなみに論文詳細は、Noise & Health(2005) v7(26),p21-29です。

私がこの論文を読む限り
たくさん興味深いことが書かれているので
これから数回に分けて、紹介していくこととします。

■こちらの論文の概要をざっくりとお話すると

著者の方がフィンランドの人かたらしく、
フィンランドのオーケストラにおける音楽家の耳の不安や
音楽家の練習、リハーサル、コンサートでの
耳栓使用状況見つけ出そうとした試みだったようです。

■著者によると

クラシック音楽の音楽家は、
フィンランドの国で指定している制限値である85dB(A)を
超える音に頻繁にさらされているとのこと・・

実際には、楽器がどのようなものを使っているか
曲調がどうであるかなど、一概には言えないとは思いますが・・・

■研究には、

ヘルシンキ近辺で、主要な5つのオーケストラの音楽家たちが参加したようです。
音楽家は、耳栓の使用状況、耳の症状(耳鳴り、聴覚障害、耳の痛み、一時的耳鳴りを含む)
についてのアンケートに答えることを求められたようです。
さらには、ストレス、音楽活動環境についても答えてもらったそうです。

■本日の主題であるオーケストラの音楽家たちの「耳に対する心配」ですが・・

次のように結果が出たようです。

耳栓ブログ|クラシック音楽家の耳に対する心配

■アンケートの質問は、「ご自身の耳の聞こえが心配ですか?」

だったようです。選択肢は、次の通り・・
このなかから選択したようです。

Not at all (全く心配していない)
Little (ほんの少しだけ心配している)
Somewhat (少し気にしている)
Quite (とても心配している)
Very (かなり心配している)

■やはり、著者の言うとおり

フィンランドの制限値である85dB(A)を
超える音に頻繁にさらされているという状況で
大きな音にさらされているという自覚があるからでしょうか?

また、実際、音楽家にとって、音がしっかり健康で、聞こることが
不可欠だからでしょうか?

耳の健康について意識が高いことがわかります。
全体の95%が、度合いの違いはあれ、何らか耳のことを気にしているようです。

■こちらのデータはフィンランドのオーケストラでのデータになりますが

国内のオーケストラではどうなのでしょうか。
違いがあるのでしょうか?
個人的には、いろいろと調査してみたいところです。

■もし、偶然にも、このブログを読んでいただいた方で

オーケストラで楽器を演奏しているとか
音楽教室で楽器の演奏練習をしている人がいれば
ぜひ、いろいろとお聞かせいただけたらと思います。
お問い合せはこちらです。

■本日は、

ちょっと短めですが、
Noise & Healthという学術雑誌で取り上げられている
「オーケストラ音楽家の耳に対する心配」についてお話をしました。

かなり、耳の健康に対する意識が高い事もわかりましたね。
あすは、同じ論文に書かれている内容のうち、
クラシック音楽家が、実際どのような症状を
経験しているかについてお話していきたいと思います。

それでは、また明日お話の続きをいたします。
本日はありがとうございました。


WHOでの騒音のガイドライン値⑤(ショッピング・モール編)(第16号)

■「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。おはようございます!

先日から、実際に生活に影響が出ると
考えている騒音とはどのようなものか考えて、
WHO(世界保健機関)での騒音のガイドライン値
について、お話を始めました。

前回は、特に、ベットルームでの安眠に関して
お話をし、具体的な対策として
ベットルームの配置などについて考えました。

■本日は

WHOでの騒音のガイドライン値のうち
「ショッピング・モール」での騒音について
考えていきたいと思います。

なぜ、この話題?と思われる方も
いらっしゃると思いますので
理由を言いますと・・・

最近、ショッピング・モールに行ったからです・・・
すみません。あたりまえのような理由で・・・

■私は、実はあまりショッピング・モールは好きではありません。

買い物自体は、よいのですが、
あのザワザワ感でくたびれてしまいます。
アウトレット・モールなどで
屋外になっているところは大丈夫なのですが・・

ですので、いなか(農園、牧場など)にめがけて出かけようとする傾向がります。
単に、いなか者なだけかもしれませんが・・

■私のことは良いとして・・・

それでは、まず、WHOでの騒音のガイドライン値の表を
繰り返しにはなりますが
載せておきます。

この表のうち、
赤い印のところについて
お話していきます。

耳栓ブログ|WHOガイドライン表 ショッピング・モール

■日本語翻訳をした表は

以下になります。

耳栓ブログ|WHOガイドライン表 ショッピング・モール 日本語

■内容的には、

次のようにガイドラインの値を設定しているようです。
「産業、商業、ショッピング、交通のエリア(屋内、屋外)」で
「24時間計測して70デシベルの定常的な騒音」
「110デシベルの突発的な音」
があれば「聴覚障害」が起きる可能性がある。

■「24時間計測して70デシベルの定常的な騒音」

を以前お話した岡山市環境白書での騒音の数値と比較すると

「地下鉄の車内、交通量の多い道路
電話がきこえない」が80デシベル

「電話のベル、騒々しい事務所の中
騒々しい街頭」が70デシベルとあります。

体感的には、この70~80デシベルあたりに結構近い感じがします。

■ですので、多くのショッピング・モールで

おそらく、WHOのガイドライン値のギリギリの状態ではないかと思います。
(計測値ではなく、印象で言っておりますので
正しくないかもしれませんが・・・)
機会があれば、計測してみたいところです。

■ショッピング・モールの場合

一つ一つのお店の空間が
お客さんが入りやすいように扉などがなく
大きな通路とつながっていることが多いため
お店と通路を大きな一つの空間になっている事が多いと思います。

■また、それぞれのお店が、お店のイメージにあった音楽を

それなりに大きな音でながしているので
それらすべてがまじりあい、
さらには、音が壁で反射し、お客さんの声もまじり合って
かなりの騒音となってしまっている印象があります。

■ショッピング・モールの例はこちら・・・

耳栓ブログ|音問題 ショッピング・モール

近所にあるショッピング・モールにこの間の
日曜日にいったときに取りました。

関係無いですけど、アルピニストの野口建さん
がトークイベントに来てました。

■この写真を見てもお分かりの通り

それぞれの店舗が通路につながっているだけでなく
天井が突き抜けになっています。
ですので、1階、2階の空間もつながっていることとなり
さらに、音がまじりあいやすくなってしまってます。

■このような状況での問題対策は

結構複雑かもしれません。
さすがに、お店に扉をつけるわけにも
音楽を鳴らさないわけにも行かないと思いますので
音の反射を抑えるようにするといいのかもしれません。

■私も、このあたりの事については不勉強なので、

もっとよい対策はあるかもしれません。
しかし、確実に一つ言えることは
方法は、いろいろと考えるとして
まずは「耳を守る」ことに意識を向けないと
状況によっては、無意識なうちのなかで
耳を酷使していることがあるかもしれないということです。

気がついたら、耳が聞こえなくなっていた・・
では、残念でしょうがないです。

■本日は、

ショッピング・モールでの騒音について
考えてみました。
また、ショッピング・モールでの騒音が
どのように起きているか考えてみました。

みなさんも日常の生活の中で
なにか「耳に良くない環境」がないか
意識的に見てみるのも良かもしれません。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では、

ライブ用耳栓としてMusicSafe Proを
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こちらの耳栓の特徴は、完全に遮音をしてしまわないこと・・
特に、ショッピング・モールなどでのザワザワする音などは
うまく抑えつつ、聞き取りたい音(音楽など)は、
自然な感じで聞こえるようになってます。

興味のある方はこちらへどうぞ。
ちなみに、ヨーロッパ、アメリカで人気の耳栓で
日本初上陸の製品です。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


WHOでの騒音のガイドライン値④(病室・安眠編)(第15号)

■「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。こんばんは!

先日から、実際に生活に影響が出ると

考えている騒音とはどのようなものか考えて、
WHO(世界保健機関)での騒音のガイドライン値
について、お話を始めました。

前回は、特に、ベットルームでの安眠に関して
お話をし、具体的な対策として
ベットルームの配置などについて考えました。

■本日は

WHOでの騒音のガイドライン値のうち
「病室」での状況について
お話をしていこうと思います。

■まず、WHOでの騒音のガイドライン値の表を

繰り返しにはなりますが
載せておきます。

耳栓ブログ|WHOガイドライン

きょうは、この表のうち、
赤い印のところについて
お話していきます。

赤い印の箇所抜粋の
日本語訳の表はこちら

耳栓ブログ|WHOガイドライン3

■英語の表に「Hospitals, Ward rooms, Indoors」とありますが

その中でも「Ward rooms」はYahoo Japan辞書によると
「[名] 1 (軍艦で)士官室;士官用食堂兼談話室. 2 ((集合的))士官室士官」
とあります。

???ですよね。
なので、もうちょっと調べてみると

The Free Dictionary by Farlexという英語の辞書サイトに
納得がいく説明がいく説明がありました。

■それにによると

「hospital ward – block forming a division of a hospital (or a suite of rooms) shared by patients who need a similar kind of care・・・」

・・・同じようなケアが必要な複数人の患者によってシェアされている病院の1区画・・

つまり、「hospital ward」は「病棟」のようです。
ですので、「Ward room」となると、「病室」になりそうです。

■したがって、日本語の表には

「Hospitals, Ward rooms, Indoors」を
「病院、病室、屋内」として載せています。

■その「病院、病室、屋内」では

「昼間と夕方」、「夜間」で別に2つのガイドラインの値が設定されていて

昼間と夕方の16時間は、
平均として30デシベル以内

夜では就寝時間の8時間は、平均値30デシベル以内に加えて
突発的な音 LAmax,fast 40デシベル以内ということになっています。

■ここでも、「安眠」を取るときは、

ただ単に周りの騒音の大きさが小さいだけでなく、
突発的に起きる音の大きさのピークの大きさも
それなりに小さくなければいけないことが分かります。

■次に、「Hospitals, Treatment rooms, Indoors」

とありますが、こちらのうち「Treatment rooms」は
「治療室」と訳せます。

したがって、日本語の表には
「Hospitals, Treatment rooms, Indoors」のことを
「病院、治療室、屋内」として載せています。

■それでは、「病院、治療室、屋内」

でのガイドライン値の話になりますが・・・
こちらでは、注釈がうたれており
「As low as possible」
「できるだけ低く」と書かれています。

■「できるだけ低く」と言われても・・・

とお思いの方も多いかと思いますが
私もそう思います。

なんらかのガイドラインとなる数値など
示してもらえると
環境改善につながりやすくなると思いますので
何かはやく公表できるデータを示して欲しいところです。

■ただ、この件に関しての調査は

最近しきりに行われているようです。
私も最近まであまり知らなかったのですが・・・

その多くの調査は、Intensive Care Unit(ICU;集中治療室)での
患者の睡眠の質、患者の症状回復などが
看護師の往来などによる音、医療用装置の騒音、アラーム音などによる
音の問題によって
あまり良い状態でないと問題を投げかけるものです。

■もちろん、ICUで「できるだけ静か」であれば

患者は、しっかりと眠れ、回復も早くなるかもしれません。
ただ、看護師の往来、医療用装置、アラーム音の利用もなければ
患者の安全を確保することも難しくなります。

■ですので、今後も音の問題の詳細について

調査を進めていくことと、
それに対してできる対策を慎重に考えていかないといけません。
上記のICUでの音の問題については
おいおいお話していきます。

■本日は

WHOでの騒音のガイドライン値のうち
「病院」での状況について
お話をしてきました。

■先程申し上げた

ICUでの「音の問題」については
私も最近になるまで、
気が付きもしませんでした。

以前、私自身も入院していたことがありますが(20年まえくらいかな・・・)
手術後は、ずっと眠っている状態(麻酔?疲れ?)
だったので、あまり記憶もないくらいです。

■しかし実際に、「命の危険」を伴って、

ICUにはいらっしゃる患者も多くいると思いますし、
その音問題、解決していかなければならない問題
と言えると思います。

私も、なにか貢献できることがあれば
行なっていくつもりです。

■ご存知かもしれませんが

耳栓ブログ|ae The Blog」では・・・
睡眠時にも、おすすめの耳栓MusicSafe Proを
取り扱っていますので
ご興味がある方は、ぜひ、
こちらの商品詳細をご覧になって下さい。

この商品の特徴は
つけ心地の柔らかさがあげられます。

また、プラグの差し替えで音の遮蔽も調整できます
だから、安眠用耳栓としてピッタリです。

■それでは、次回もまたよろしくお願いいたします!
本日はありがとうございました。

耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


WHOでの騒音のガイドライン値③(安眠編つづき)(第14号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

■先日から、実際に生活に影響が出ると

考えている騒音とはどのようなものか考えて、
WHO(世界保健機関)での騒音のガイドライン値
について、お話を始めました。

昨日は、特にWHOがお話している
ガイドラインとなる値(特に、ベットルームでの安眠に関して)
についてお話しました。

これですよね。結構小さな音で指定しているということもわかりました。

耳栓ブログ|WHOガイドライン表指示_bedroom抜粋

■本日は、そのガイドライン値をもとに

みなさんが、どのような対策が取れるか考えていきます。
先に申し上げておきますと・・・・

私自身、防音、騒音対策に関連する商品を取り扱っていますが、
どれほど優れた物でも「ツール(道具)」にすぎません。

■なにより、私自身が重要だと考えているのが

それぞれの方の音の悩みの状況は、
異なり、対策は異なるということです。

■例えば、私の住んでいるアパートは、
国道2号線から、約200m以内の沿線にあります。

岡山近郊の方でないと
国道2号線と言われても、よくわからないかもしれませんが
地元的には最も交通量の多い道路です。

■こう聞くと、
「結構、うるさくて、寝れないんじゃ・・」
と思われるかもしれません。

でも、きっちりと防音壁が
設けられているということと

私の家のベットルームは、国道2号線からいうと
全く逆のところにあるからなのか

今のところ、何も問題がありません。
(ちなみに、2階建てアパートの2階です・・・あまり関係ないか??)

■あまり、私のアパートの話をすると

ちょっとお恥ずかしいのですが・・・もうちょっと詳しく言うと
アパートは3DKで、1部屋が国道2号線側にあります。

つまり、国道2号線側から音が届いたとしても
1部屋分の空間、壁、扉があり、
それを通過した音がはじめて、私の家のベットルームに届くこととなります。

このような状況が重なってか、
夜に寝るときいまのところ、音で困ったことがありません。

■当たり前なことかもしれませんが

今現在、もしベットルームが
耳障りな音が来る外側に配置されているのであれば
ベットルームを外側から遠い部屋に移動するという事も
ひとつの対策かもしれません。

実際には、音の悩みだけでなく、
その他の都合(水をすぐ飲めるように流しが近いほうが良い・・とか)
もあるかもしれませんので・・・このあたりは状況次第ですね。

■また、ベットルーム自身は移動できない

ということであれば、
ベット自身の位置を耳障りな音からできるだけ遠ざけるという事も
ひとつの対策かもしれません。

■もし、眠ろうとするときに
煩わせている音が、隣の部屋から来ている場合

まず、どこの場所から音が伝わってきているかを把握すると良いかもしれません。
それに対して、どのようなことができるか
どのような「ツール(道具)」があり、有効に使えるか
そのように考えると良いかもしれません。

■本日は・・・

WHOでの騒音のガイドライン値を受けて
具体的に、どのような対策ができるか
少し考えることができました。

次回は、引き続き
WHOの騒音のガイドライン値を取り上げ、
別の音の環境でのお話をしていこうと考えています。

■えーまだやるの・・・

と思われている方もいるかも知れませんが
ゆっくり、ゆっくり、すすめていきますので
よろしくお願いします!

■先ほど申し上げたとおり

「ツール(道具)」としてだけの話になってしまいますが
ご存知かもしれませんが、「耳栓ブログ|ae The Blog」では、
MusicSafe Proという耳栓を取り扱わさせていただいています。

■こちらは、元々はライブ用の耳栓
(耳障りな音から耳を守り、楽器操作上聞こえてほしい音は聞こえる)ですが
寝るときの耳障りな音をある程度抑えながら

でも、目覚まし時計は聞こえなきゃとか
無音になると、隔離感がイヤとか
耳鳴り持ちなので、無音になると耳鳴りが目立って逆に眠れない
という方にはピッタリと言えます。

■また、つけ心地の柔らかさで、
長時間の装用が要求される睡眠時でも
耳が疲れにくいところが特徴です。

ご興味あるかたはこちらへどうぞ。

■それでは、次回もよろしくお願いいたします!
本日はありがとうございました。

耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、
みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

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info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


WHOでの騒音のガイドライン値②(安眠編)(第13号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

■先日から、実際に生活に影響が出ると

考えている騒音とはどのようなものか
考えて、WHO(世界保健機関)での騒音のガイドライン値
について、お話を始めました。

下記の表ですよね・・・
(すみません、英語の表をそのまま、ドーンと
出してしまって・・・)

耳栓ブログ|WHO騒音ガイドライン

■また、表を見ていく上で、

必要な用語のはなしをしてきました。
まだ、ご覧になられていない方がいれば
こちらへどうぞ。

■それでは、本日は、

内容的な、お話、つまり・・・
「実際に生活に影響が出ると考えている騒音とは・・」
についてお話をしていきます。

■以前お話をしたように、

個人的には、表に示されている内容
ひとつひとつが、解釈などを含めると
かなり重要だと思ってますので
これから数日、上記の表を少しずつ、少しずつ
解説、解釈して行きます。

■それでは、まず・・・

表のうち、
Dwelling, indoors
Inside bedrooms
Outside bedrooms

の欄を見ていきましょう。

■見にくいので、

この部分だけ、抜粋して
翻訳した表を載せます・・・
これです。

耳栓ブログ|WHOガイドライン表指示_bedroom抜粋

■まず、Dwelling, indoors「住居、室内」ですが

「問題となる健康に対する影響」は
音声明瞭度、中程度のイライラ感(昼間、夜間)

ガイドライン値は・・・・
LAeq[デシベル]  35
Time base [時間] 16
LAmax, fast[デシベル] 指定なし

■つまり、これをまとめると

16時間計測して、ざっくりした、音の大きさの平均値的なもの
(人間の聴覚感度も考慮して)が35デシベル以内であれば
音声明瞭度、中程度のイライラ感(昼間、夜間)は大丈夫ですよ・・
となります。

LA max fast (dB) つまり、突発的な音についての
ガイドライン値は、指定してありませんが

影響されるものも、音声明瞭度、イライラ感ということで、あいまいなので
睡眠を妨害される時のように、音に対してシビアな状態でないので
特に指定していないんだと思います。

■35デシベルといえば

図書館の静かさより、若干静かなくらいです・・

確かに、これくらい静かであれば
人と話をしても、しっかりと聞こえ
イライラもしないですよね。

■ちなみに、この間お話していた

言葉の定義に関わるお話ですが・・
上記の35デシベルは、16時間計測して・・・
ということなんで、瞬間瞬間では
この35デシベルを超えていることは
ありえます。
あくまでも、ざっくりした、音の大きさの平均値的なもので
いえばということになります。

■同じように、Inside bedrooms「建物の内側に配置のベットルーム」
を見てみると

「問題となる健康に対する影響」は
睡眠の妨害(夜間)

ガイドライン値は・・・・
LAeq[デシベル]  30
Time base [時間] 8
LAmax, fast[デシベル] 45
です。

■つまり、これをまとめると

「建物の内側に配置のベットルーム」では
8時間の睡眠時に計測して、
ざっくりした、音の大きさの平均値的なものが
30デシベル以内であれば、
睡眠の妨害にはなりませんよということになります。

■こちらの方では
LA max fast (dB)、つまり瞬時的な音に対しての
指定もされており、それが45デシベル・・・

ちょっとわかりにくいと思うので
調べてみると・・やっぱり、ありますね・・

一般的なマウスのクリック音やホイール音の音量
は58.0dBなんだそうです。下記参照。

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0906/26/news098.html

つまり、突発的な音があったとしても
一般的なマウスのクリック音やホイール音より
少し小さい音であれば睡眠の妨害にはなりませんと
いうことになります。

■更に付け加えるて

上記のことを、逆に解釈すると
一般的なマウスのクリック音で
睡眠妨害になる可能性がある
(もちろん、クリック音やホイール音がする場所から
みなさんが寝ている場所の距離とかも
関係してくると思いますが・・

■さらに同じように、Outside bedrooms「建物の外側に配置のベットルーム」
を見てみると
「問題となる健康に対する影響」は
睡眠の妨害、窓が空いた状態(屋外での値)

ガイドライン値は・・・・
LAeq[デシベル]  45
Time base [時間] 8
Lamax, fast[デシベル] 60
です。

■まとめると

「建物の外側に配置のベットルーム」では
8時間の睡眠時に計測して、
ざっくりした、音の大きさの平均値的なものが
45デシベル以内であれば、
睡眠の妨害にはなりませんよということになります。

LA max fast (dB)、瞬時的な音に対しては
60デシベル・・・

■お気づきな方もいるかとは思いますが

先ほどの「内側」の音よりは
大きく指定されています。

理由は、私にははっきりとわかりませんが
考えられることとして次のようなことがあげられるのではないでしょうか・・

①外側に面した部屋で、窓が空いた状態の場合、現実的に考えて、騒音が大きめになるため
②実際、睡眠が妨害されるとき、音の大きさだけでなく、その音が、他の背景となっている音に対して、どれだけ際立っているか

■いずれにせよ・・・

瞬時的な音 LA max fast (dB)が60デシベル・・・
先ほどの一般的なマウスのクリック音やホイール音の音量58.0デシベル
とほぼ同じということであれば
これでも、かなり小さい音だということが
お分かりになるかと思います。

■本日は

「実際に生活に影響が出ると考えている騒音とは・・」
についてお話をしてきました。

実は、「住居、屋内」、「建物の内側に配置のベットルーム」、
「建物の外側に配置のベットルーム」の騒音について
もう少しだけお話したいことがあります。

今回は、ちょっと長くなってきたので
このあたりにしておきます。お疲れ様でした。

次回に続きをお話します。

■なんだかテレビ番組の「番宣」みたいになって来ましたが・・・

耳栓ブログ|ae The Blog」では、

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少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
つけ心地の柔らかさが違います
音の遮蔽も調整できます
だから、安眠(あんみん)耳栓としてピッタリです。

ヨーロッパ、アメリカで人気の耳栓です!
つけ心地の良さは、つけてみるとすぐに解ります。

■それでは、次回もよろしくお願いいたします!
本日はありがとうございました。

耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

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