WHOでの騒音のガイドライン値 (第12号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

■数日前に・・・

WHOが「5つの騒音から守るべきもの」
をあげていますというお話をしました。つまり・・・

1, イライラ感
2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害
3, 情報抽出に対する邪魔
4, 睡眠妨害
5, 聴覚に対する問題

でしたね。ご覧になられていな方はこちらへどうぞ

■本日は、WHOが

実際に生活に影響が出ると
考えている騒音とはどのようなものか
考えていこうと思います。

■まず、この間お話したWHOの文献の47ページ(pdfファイルでは67ページ)に

Table 4.1: Guideline values for community noise in specific environements.
という表があります。
耳栓ブログ|WHO騒音ガイドライン
whqlibdoc.who.int/hq/1999/a68672.pdf

こちらを翻訳すると
「特定の環境におけるコミュニティー騒音のガイドライン値」
となります。

それぞれの生活環境で、
どれくらいの数値に収まる環境でないといけないですよ・・
という値を示しているものです。

■いろいろな環境での

数値が書かれていますが、
いくつか取り上げながら説明させていただこうと思います。
・・・・
ただ、個人的に言うと

この一つ一つの比較が重要で
しっかりと比較しようと思えば
かなり長い説明となりますので

本日は、いろいろな環境での音を考えていく上での
準備体操というか

言葉の定義の部分だけを先にお話させていただき
後日、内容については説明していきます。

■まず・・・ちょっと先行して興味深いところを
ちらっと説明させて頂きますと

「ベットルーム」に関する騒音の数値でも3通り
示していることです。

WHOが示してる3通りのベットルーム環境とは
①Dwelling, indoorsとは「住居、室内」
②Inside bedroomsとは「内側のベットルーム
(つまり、窓から遠いところに配置されているベットルームということだと思います・・)」
③Outside bedroomsとは「外側のベットルーム(つまり、窓から近いところに配置)」

■それでは、本日の本題、言葉の定義に入ります。

①Dwelling, indoors「住居、室内」では
LAeq(dB)     35
Time base(hours) 16
LA max fast (dB) 指定なし

②Inside bedrooms「内側のベットルーム」では
LAeq(dB)     30
Time base(hours) 8
LA max fast (dB) 45

③Outside bedrooms「外側のベットルーム」では
LAeq(dB)     45
Time base(hours) 8
LA max fast (dB) 60
と書かれています。

■???ですよね・・・

説明させて頂きます。
LAeq(dB)は、騒音の大きさを測る時に使う指標で、
日常の中で音を聞いているとお分かりだと思いますが
音の大きさふらふらしますよね。

たとえば「あ~」と長伸ばしして声を出しても
はじめは、余力があるので、声が大きめに出ているものですが
声をだすための筋肉が疲れたり、さぼってしまおうと誘惑が出たりで
「あ」の音もふらふら、大きくなったり、小さくなったりしますよね。
そして、最後は息が切れて、いきが出なくなり
「あ」の音も出なくなる・・・・

■そこでLAeq(dB)は、

そのふらふらする自然界の音から
平均値らしきもの出すために計算した値ということになります。
つまり、ざっくりと、音の大きさがどれくらいか示すものです。

■LAeq(dB)のうち

「A」と書かれているのは、先日お話したように
人間の聴覚の感度にあわせて補正して、比較しやすくした数値ですよ
という値ということです。

「dB」は、デシベル・・・
音の大きさを示すときに使う単位です。

■LAeq(dB)をまとめると

①Dwelling, indoors「住居、室内」の場合では

LAeq(dB)     35
Time base(hours) 16
・・・

なので、16時間の間、計測してみて
「住居、室内」にある、ふらふらしている音の
ざっくりした、音の大きさの平均値的なもの(人間の聴覚感度も考慮して)
でいうと  35デシベルに収まっているといいですよ!
ということになります。

■以前お話した岡山市環境白書(こちら)では

40デシベル (市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼)
30デシベル (郊外の深夜、ささやき声)

となっていますので、「住居、室内」では
かなり静かな状況でないと
生活に支障が出てくる事がわかります。

■①Dwelling, indoors「住居、室内」の数値
LAeq(dB)     35
Time base(hours) 16
LA max fast (dB) 指定なし

のうち、「LA max fast (dB)」の定義ですが
先ほどの「LAeq(dB)」と少し似ていますが、ちょっと違います。

■「LA max fast (dB)」は

ふらふらしている音のうち、一番大きい(Max)の値を
示しています。

「fast」とは、騒音計で計測するときのモードで、
特に突発的な音を測るときに便利になっているモード
つまり、突発的に起きる大きい音の最大値が測りやすいように
設定しての値ですということです。

■本日は、WHOで言われている
生活環境で、どれくらいの数値に収まる環境でなければ・・・
というガイドラインについて
お話しようとしました(まだですが・・・・)。

それに先立ち、いろいろな環境での音を比較、検討していく上で
必要となってくる言葉の定義について
簡単に説明させていただきました。

次回は、いよいよ内容的なことを
お話していきますので、よろしくお願い致します。

■今回の書き込みの中で

少し触れましたが、WHOでは、「ベットルーム」に関する
音環境について、3通りガイドラインの数値を出しています。

もちろん、数値だけでは語りきれないことも
あるとは思いますが

少なくとも「生活する上での最適環境とは何か」
検討しつづけているのだなぁと
感心させられる次第です。

私も、関連している技術者として
どのように貢献していけるのだろうと
もっと研鑽をつむべきだなぁと思います。

■本日は、

またまた、もやっとした話で
終わってしまってすみません。

質問などあれば、お気軽にお聞きください。

私の答えられる範囲など、
大したことないとは思いますが、
色々とお調べして随時ブログにアップしていきますので
よろしくお願いいたします。

■恒例になって来ましたが・・・

耳栓ブログ|ae The Blog」では、

睡眠時にも、おすすめの耳栓MusicSafe Proを
取り扱っていますので
ご興味がある方は、ぜひ、
こちらの商品詳細をご覧になって下さい

少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
つけ心地の柔らかさが違います
音の遮蔽も調整できます
だから、安眠(あんみん)耳栓としてピッタリです。

ヨーロッパ、アメリカで人気の耳栓です!
つけ心地の良さは、つけてみるとすぐに解ります。

■それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


ライブなどで許容出来る騒音曝露時間 (第11号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

ae The Blogでは、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

■2日前に(第9号)・・・・

「5つの騒音から守るべきもの」ということで
WHOが取り上げている「守るべきもの」を取り上げました。

つまり
1, イライラ感
2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害
3, 情報抽出に対する邪魔
4, 睡眠妨害
5, 聴覚に対する問題

でしたね。
もし、ご覧になられていない方がいればこちらへどうぞ

■本日は、WHOが言うところの

「聴覚に対する問題」から耳を守るという視点から、

ライブ、コンサートなどでどれくらいの大きさの音が
どれくらいの時間、皆さんの耳に、さらされていて大丈夫か

をお話をしていこうと思います。

■みなさんは、OSHAという機関をご存知ですか?

OSHAはOccupational Safety anf Health Administrationの略で、
米国労働省(US Department of Labor: DOL)の連邦機関のうちのひとつになります。

アメリカの職場の安全と健康をつかさどるため、
1970年に当時リチャード・ニクソン大統領の署名によって
法制化された労働安全衛生法(Occupational Safety and Health act)
に基づき設立されました。

■なぜ、アメリカの機関を取り上げるの?

と疑問に思われる方も多いかと思いますので
少し説明させていただくと・・・

やはり、世界的な職業安全対策や
健康プログラムの多くが
米国で存続しているプログラムや
政府基盤に続いてモデル化されるということが
あげられます。

■そのOSHAでは、

次のような表を作っています。

耳栓ブログ|騒音曝露時間

表のタイトル「PERMISSIBLE NOISE EXPOSURES」は
翻訳すると「許容出来る騒音曝露」

表の左側には、1日のうち、騒音に曝露されても大丈夫な時間
表の右側には、騒音の大きさが示されています。

■ちなみに、dBAとは、

dB(デシベル)のうち、A特性で重み付け
されているということです。

???ですよね。

簡単にいうと、

騒音を計測した時の値を
人間の耳の感度に合わせて補正した値ということです。

■slow responseは、

測定するときの騒音計の設定で
比較的、定常な音(ずっと鳴っているような、例えばエアコンの音のような音)を
計測するときのモードのことです。

■内容的な話しをすると・・

8時間  90dBA (騒々しい工場の中)

1/2時間 110dBA (ロック・コンサート)

となっています。

■つまり、OSHAによると

騒々しい工場でも、90dBA以内であれば
「聴覚に対する問題」からは守られるということで

ロック・コンサート、ライブ等の場合
30分以内であれば、大丈夫ということになります。

■ロック・コンサート、ライブの場合

もちろん、それぞれ長さは違いますが
その多くは、2時間程度だと思います。

ですので、OSHAの基準でいくと
「聴覚に対する問題」から守れていないということになります。

深刻ですね。

■以前お話した通り、

どのような音楽なのか?にもよりますし、
ロック・コンサート、ライブでのスピーカーからあなたの距離
などにもよってしまいますので
一概には言えませんが、ロック・コンサート、ライブでは
何らかの対策をしたほうが良いかもしれません。

■これから、夏に向け

ロック・フェスティバル、野外フェスなど目白押しになっていきます。
もうすでに、予定に入っている方も多いのでは・・・?

もし、このような音楽イベントに参加される方がいるのであれば

少なくとも、何らかの対策をうったほうが良いということを
頭の隅に置いておいたほうがよいかもしれません。

2時間もはるかに超えて
行われるものが多いと思うので・・・

■本日は、OSHAが公表している

「許容出来る騒音曝露」について
お話しました。

その中で、特にロック・コンサート、ライブでの
騒音状況、許容出来る曝露時間を
考えました。

■みなさんの夏のイベントは
何を予定されていますか?

私は・・・・
法事と・・・娘のお守りと・・・娘のお守りと・・
ということで、娘の奇声から

耳を守る対策を打たなければいけません!

■ところで、いつもの宣伝ですみませんが・・・

ちょっと、させてください!

ご存知の方も多いかと思いますが・・

「ae The Blog」では、
ライブの時に、ピッタリの耳栓 MusicSafe Proを取り扱っています。

少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
聞こえてほしい音が聞こえるところが普通の耳栓と違います!
つけ心地の柔らかさも長時間のライブ向け
だから、ライブ用耳栓としてピッタリです。

ヨーロッパ、アメリカで人気の耳栓です!
日本初上陸の製品です。

それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

特に、お気に入りの耳栓情報などあれば
ぜひよろしくお願いいたします!

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


100円ショップの耳栓  (第10号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

先日は、「5つの騒音から守るべきもの」
についてお話しました。

■さて、本日は、

みなさんにとって身近なところからというか・・
私にとって(?)身近な「100円ショップの耳栓」
について考えていきたいと思います。
相当よく行きますんで・・・

■実は、先日、妻とカーテンを見にいったところ

たまたま、その横に「100円ショップ」があったので、
そちらに寄ってみました。

ちなみに、私は岡山県倉敷市在住ですので、
そのあたりの某大手「100円ショップ」です。

■店の中に入ってみると、
中規模??くらいの「100円ショップ」でした。

私は、以前メーカーで開発エンジニアをしていたときに
耳栓の試作、開発などやっていたので、

こういうところに来ると、まずイヤフォン、ヘッドフォンのコーナーに行き
そのあと、生活用品のところにいって
「耳栓」を探してしまいます。

■それで見つけてきた「耳栓」が

合計8種類もありました。

ちょっと、びっくりです。
イヤフォン用のものが4種類、
ヘッドフォン用のものが4種類もありました。

すごいっすよね!

■なかでも「Hello Kitty ケース付き 耳栓」

が気になったので(特にケースが・・・うちの娘にピッタリ?)
今日は、こちらを見ていきます。

耳栓ブログ|Hello Kitty 耳栓

■私が、実際にこの耳栓を使用+見ての感想は・・

100円という値段もありますし、
遮音ということでは、一定の遮音性があり
これはなかなか良いと思います。

■正確な計測を行ったりしたわけではなく、

どうしても私自身の印象になってしまいますが
それなりの効果は見込めそうで良いと思います。
長距離バスに乗り込むときとかいいかもしれません。

■こちらの「耳栓」には、なんといっても・・・

かわいらしいHello Kittyのケースが付いています。
これは、耳栓だけでなく、
ちょっとしたジュエリーケースにも
使えそうなのでお得だと思います。

■ただ・・ちょっと気になる点があります。

すいません・・・技術者魂が・・・・

これは、「Hello Kitty ケース付き 耳栓」に限っての話ではなく、
よく見かけるスポンジ素材のようなむにゅむにゅしている素材でつくられた
「ポリウレタン耳栓」の多くが同様の問題を抱えていると思いますが・・・

一言でいうと「快適装用の難しさ」になると思います。

■「Hello Kitty ケース付き 耳栓」の使用方法は

実際にパッケージ裏面に書かれている通り・・下記のようになっています。

①耳栓を指で押して、できるだけ細くします。
②耳を上に持ち上げながら本品を耳穴に挿入します。
(端を数ミリ外に出しておきます)。
③耳栓がゆっくり自然にふくらみ、やさしく耳にフィットします。

耳栓ブログ|Hello Kitty 耳栓

■上記のような手順で、

できるだけ細くして、耳栓を耳穴に挿入し
あとで、自然に耳栓が膨らむのを待つこととなると

どうしても次のようなことが難しくなってしまいます。
(a)耳栓を押しつぶして、耳穴にいれるので、入れてしまおうと思えば、いくらでも耳の奥に入ってしまうので、先端が鼓膜にあたってしまう恐れがある。
(b)耳穴が小さい人の場合、奥までいれて自然と膨らませたとき、膨らんだ状態の耳栓のサイズ(外径)が、耳穴の大きさより大きいこととなり、結果として耳穴に力が、かなりかかった状態となる可能性がある。この場合、長時間装用していると耳穴がつかれてしまう。
(c)(b)のような問題を回避するために、耳栓を浅めに装着すると、音が遮音できない。または、耳穴から耳栓が外れやすくなる

ということです。

■みなさんも、お手持ちのポリウレタン耳栓があれば

いちどお試しになると、
実感していただけるのではないかと思います。

・・・・
どうでしょうか?

■とはいえ、上記で申し上げた通り

100円という値段もありますし、
この値段でしたら、使い捨ても簡単にできることもあり
とてもお得で良いと思います!
(すみません・・私のサイトでは販売してませんが・・・)

本当に、ご自身の考えている用途が
それぞれ、睡眠だったり、集中するためだったり・・
ご自身の生活を快適にすることと思いますが・・

それを満たすことが、目的で
結局、耳栓は、その道具の一つにすぎないので
十分、用途を満たしているのであれば、それが良い物なんだと思います!

■ですので、「耳栓文化?」を推進する私としての願いとしては、

ご自身の耳栓の使用の目的を明確にして
はたして、この道具でいいのだろうかと考えていただきたいなぁ・・
と思う次第です。

■なんどか私の投稿をお読みになられた方には

恒例のようになってしまって申し訳ございませんが・・・

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、
ライブの時に、ピッタリの耳栓 MusicSafe Proを取り扱っています。
少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
聞こえてほしい音が聞こえるところが普通の耳栓と違います!
つけ心地の柔らかさも長時間のライブ向け
だから、ライブ用耳栓としてピッタリです。

ヨーロッパ、アメリカで人気の耳栓です!
日本初上陸の製品です。

もし、詳細をお知りになりたい方がいらっしゃいましたら、こちらへどうぞ。

■本日は、「100円ショップの耳栓」ということで

「Hello Kitty ケース付き 耳栓」の魅力と
注意点についてお話しました。

それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

特に、ご使用されていた耳栓が、このように良かった、
このように難しかったなど

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


5つの騒音から守るべきもの  (第9号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

昨日は、騒音の大きさについてお話しました。

■取り上げたお話の中でも、
「・・・いかなる音でも、
聞き手にとって不快な音、
邪魔な音と受け止められると、
その音は騒音となる。・・・」
ということについてお話しました。

■また、WHO(世界保健機関)が公開している文献について

ちょっと触れました。
ご覧になられていない方は
こちらへどうぞ。

■そこで、本日は・・・

そのWHO(世界保健機関)の文献で取り上げられている
「5つの騒音から守るべきもの」に焦点をあて、
チェックしていきます。

ちなみに、私はGoogleで検索をしていて
たまたま、この文献を見つけました。
興味のある方は、こちら。

whqlibdoc.who.int/hq/1999/a68672.pdf

■ざっと紹介しますと・・・

この文献は、1999年4月に、英国ロンドンで
WHOの専門家たちを集めて
行われた会議の内容をまとめたもののようです。

これは、その以前に、「コミュニティー・ノイズ」という表題で
WHOのために用意され、1995年にストックホルム大学と
カロリンスカ・インスティテュートとで出版した文書に基づき
行われたようです。

■かなり、詳しく

もちろん参考文献の情報を、
たくさん盛り込んでいる文献で
大変勉強になりました。

■本当に、「コミュニティー・ノイズ」

ここでは、「住居に関する雑音」と訳しておきますが
この、「コミュニティー・ノイズ」に対して、

騒音の測定方法、騒音を受けることによる症状など
様々な側面から文章が書かれています。

■なかでも、この文献の45~47ページは、

(pdfのページで言うところの65~67ページ)
は、なかなか興味深く読ませて頂きました。

この3ページの中では、
特定の状況での、何を騒音から守らないといけないか
また、計測値がどれくらいに収まっていなければいけないか
ガイドラインとして示しています。

■実は、この3ページについても

いくつか取り上げて、お話ししたいと
考えていますが、
すべてを一度にお話すると
ブログの記事が膨大になってしまいますので
本日は、「5つの騒音から守るべきもの」
について考えていきます。

■本文中で取り上げられている文章を

そのまま、あげますと、以下のようになります。

1, Annoyance
2, Speech intelligibility and communication interference
3, disturbance of information extraction
4, sleep disturbance
5, hearing impairment

■日本語訳は、以下のようになります。

1, イライラ感
2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害
3, 情報抽出に対する邪魔
4, 睡眠妨害
5, 聴覚に対する問題

■上記のリストをご覧になられて

2と3は、なにが違うんだろうと
思われた方も何人かいらっしゃると
思います。

どうでしょうか?

■実は、本文中の21~36ページ

(pdfファイルので41~56ページ)
の16ページにわたって、
それぞれの項目について詳細が書かれています。

私が、先程、「すべてを一度にお話すると
ブログの記事が膨大になってしまいます」
お話ししていたのが、
お分かりいただけたかと思います。

■まず、

「2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害」
ですが、こちらは、周りの雑音の中、
しっかりと言葉の音自体が、しっかりと聞こ取れるか?
ということです。

???の方もいると思うので
例を出しますと
友人が「おい」といった時に
「おい」という音がしっかりと聞き取れるかということです。

■それに対して・・・

「3, 情報抽出に対する邪魔」は、
実は、この文献には、詳細について書いてはなかったのですが
先程の「おい」が、自分のことを呼んでる「おい」であると
意味合いも含めて受け止められるかということを
指しています(あくまで私の理解ですが・・)。

と言うことで、
こちらには周りの雑音のため、注意を届けることができず
音は届いているけど、情報は届いていない
といったことを指しているのだと思います。

■音の知覚のプロセスを

大雑把に、2つのプロセスに分けると

①感覚器が音を知覚、判別する
②知覚、判別された音の意味合いを抽出し認識する

となります。

もちろん、人間の知覚プロセスは
かなり複雑で、機械的に2分させることは
難しい部分はありますが・・

■いずれにせよ

私が、印象深く思っていることは
WHOが、お話ししてきた「5つの騒音から守るべきもの」
つまり・・・

1, イライラ感
2, 言葉の明瞭度とコミュニケーションに対する妨害
3, 情報抽出に対する邪魔
4, 睡眠妨害
5, 聴覚に対する問題

をしっかりと認識していることです。

■私の勝手な認識ですが

仕事柄、騒音の話をしていると
「・・騒音の基準値を超えていないから大丈夫」と、
話しを終わらせようとする人がいたりします。

しかし、私たちの生活の中でどのような影響があり、
それに対しての騒音(聞き手にとって不快な音、邪魔な音)
とは何かをしっかりと見つめた上で
考えて行かないといけないのではないかと思います。

■WHO・・・・さすが

と考えさせられた文献です。
興味のある方は、一度お読みになると
いいかもしれません。

whqlibdoc.who.int/hq/1999/a68672.pdf

■本日は、「5つの騒音から守るべきもの」

についてお話をしてきました。

また、質問などあれば、お気軽にお聞きください。

私の答えられる範囲など、
大したことないとは思いますが、

色々としっかりお調べして
随時ブログにアップしていきますので
よろしくお願いいたします。

■余談にはなりますが・・・

耳栓ブログ|ae The Blog」では、
睡眠時にも、おすすめの耳栓MusicSafe Proを
取り扱っています。

ご興味がある方は、ぜひ、
こちらの商品詳細をご覧になって下さい

■少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
つけ心地の柔らかさがよく、長時間装用していても、
疲れにくいところが特徴です。

もともと、ライブ用耳栓ではありますが、
気になっている音(いびき音??)に応じて
プラグ交換して、
遮蔽度を替えられるなど

完全に遮音をしてしまうと
隔離されているようでイヤだ
とおもわれる方には
ピッタリかもしれません。

■すいません・・

ちょっと、余談が長くなりましたが・・・

それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!


騒音の大きさ  (第8号)

■こんにちは!「耳栓ブログ|ae The Blog」の高祖です。

「耳栓ブログ|ae The Blog」では、身近な話題から、
防音、騒音の対策を考えるというコンセプトにそって
提供させていただいています。

ここのところ、ミュージシャンに関する耳の問題について
取り上げてきました。

■本日は、

いままでの音楽に関する
投稿とは少し角度を変えて

騒音の大きさについて考えて
いこうと思います。

■先日、岡山市環境白書(平成23年度版)

を取り上げて、「騒音の大きさの例」
の表を紹介しました。

ご覧にならなかった方は、こちらへどうぞ。

■その中で、

普通の会話で・・・60デシベル
図書館で  ・・・40デシベル
置き時計の秒針・・20デシベル

それに対して、

ロックコンサート・・110デシベル

とお話しました。

耳栓ブログ|騒音の大きさ

■表をご覧になられて

お気づきになられた方もいらっしゃると
思いますが、この表の左端に

「非常にやかましい」
「やかましい」
「静か」
「非常に静か」
・・・

と概要的に、音の大きさに対して
主観的な音の印象についてラベル付されています。

■確かに、この音の印象のラベル付は

全体像を見渡す上では、
大変便利なラベル付です。

ただし、少し注意が必要だと、
個人的に、思います・・・

■みなさんの中にも

ピンときた方・・・多いんではないでしょうか。

特に、夜に寝ようとした時
音に悩まされた方は、特に・・・・

■表に戻りますが・・

置き時計の秒針・・20デシベル
と書かれています。

これにラベル付されている音の印象は
「非常に静か」です。

■しかし、置き時計の秒針で

眠ろうとした時
悩まされた方も多いのでは
ないでしょうか?

■ちょっと学術的なところになりますが・・

私の愛用している「音響用語辞典」には
次のように書かれています。

騒音

「望ましくない音。
例えば、音声、音楽などの聴取を妨害したり、
生活に障害、苦痛を与えたりする音(JIS Z 8106)。
いかなる音でも、聞き手にとって不快な音、
邪魔な音と受け止められると、
その音は騒音となる。・・・」

■つまり、騒音の定義は、

音の受取り手の主観により決定する
ということです。

ただし、それでは、たくさんの人で
共存しているこの世の中、
それぞれの主観を追っていると
難しくなります。

そこで、これくらいの音の大きさが計測されると
このような音の印象ということで
定義付けしていると
個人的には、理解しています。

■ちなみに、先程、お話しした「音響用語辞典」の

騒音の定義の中に、「JIS Z 8106」という
記述がありましたが、

これは、日本工業標準調査会(JIS)の規格のことで、
特に、「JIS Z 8106」では、
音響用語の定義を行なっています。

こちらの「JIS Z 8106」での「騒音」の定義は
不快な又は望ましくない音、その他の妨害」と書かれています。

■騒音と聞くと大きな音と

考えがちだとは、思いますが
実は、そうではなく
状況によって異なってくるということです。

このようなお話をする時、
私がいつも思うのは
「人間の知覚は、機械的でなく、単純でない」
ということです。

「音の知覚」について、
長い間研究してきたこともあり
つくづく、そう思います。

■先日、いろいろと知らべていると

WHO(世界保健機関)が公開している文献で、
今日お話ししたことに関連して
興味深いものを見つけましたので
おいおい紹介させて頂きます。

■本日は、

今までと、ちょっと趣向が異なった形で
「騒音の大きさ」に対しての
「音の印象」についてお話をしてきました。

ちょっと、もやっとした話で
???と思われた方も
いらっしゃると思いますが

質問などあれば、お気軽にお聞きください。

私の答えられる範囲など、
大したことないとは思いますが、

色々としっかりお調べして
随時ブログにアップしていきますので
よろしくお願いいたします。

■余談にはなりますが・・・

耳栓ブログ|ae The Blog」では、
睡眠時にも、おすすめの耳栓MusicSafe Proを
取り扱っています。

ご興味がある方は、ぜひ、
こちらの商品詳細をご覧になって下さい。

■少し紹介させていただくと・・・

MusicSafe Proは・・・
つけ心地の柔らかさがよく、長時間装用していても、
疲れにくいところが特徴です。

もともと、ライブ用耳栓ではありますが、
気になっている音(いびき音??)に応じて
プラグ交換して、
遮蔽度を替えられるなど

完全に遮音をしてしまうと
隔離されているようでイヤだ
とおもわれる方には
ピッタリかもしれません。

■すいません・・

ちょっと、余談が長くなりましたが・・・

それでは、次回も「防音」、「騒音対策」と
考えて私の気になる話題をお届けします。

それでは、本日はありがとうございました。

■「耳栓ブログ|ae The Blog」では

こちらから情報を発信していくだけでなく、
みなさんの周りでの「防音」、「騒音対策」
などについて情報も取り上げて、みんなでいろいろと考えていき
共有させていただきたいと考えています。

何かコメントなどあれば、お気軽に
info@sounds-lab.comまでお問い合わせください。
それでは、次回まで!